欧州出張報告
GWを活用して、イタリア、フランスに出張してきました。イタリアのトリノでは、G7気候・エネルギー・環境大臣会合、パリではOECD閣僚理事会に参加しました。その間、各国大臣などとも会談をしました。
印象に残ったことを簡潔に報告します。
G7では、CO2などの排出をネットでゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルについて、各国の事情に応じて多様な道筋を認めながら実現するという、我が国の主張の理解が進んだ点は大きかったと思います。同時に、G7各国の有する技術、資金、人材などを世界に向けて活用していくことが強調され、我が国はG7唯一のアジアの国として、東南アジアをはじめとするアジアの国々・地域への協力を強化していくことを鮮明にしました。
OECD閣僚理事会では、今回初めて設置された経済安全保障のセッションの議長を務めました。ある特定の国が他国に対して経済的な威圧を加えることへの懸念の声が相次いで表明され、改めて、各国がこの問題をいかに深刻にとらえているかを実感しました。今後、具体的なアクションにつながるように、アメリカやEUと強力に連携してきたいと思います。
閑話休題ですが、トリノの駅構内に、お寿司のスタンドが出ておりまして、大変売れておりました。約25センチ四方の箱に入った握りはなんと、日本円にして約一万円。面白かったのは、タコスの皮のようなものにシャリを入れ、その上に具を散らして乗せた、まさにタコスのような形のお寿司です。歩きながらでも食べやすそうで、これは日本でもいけるのでは(笑)。
GW中の大臣の外遊については、とかく批判がついて回るのですが、国会中は海外に行ってはいけない、休み中も行ってはいけないなら、一体いつ行けばいいのでしょうか。お互いよく会っているからでしょう、世界の国々の大臣たちが友達のように接している姿を目にするにつけ、日本の大臣などはもっと世界に出るべきではないかと危機感を感じた次第です。
令和6年5月7日
経済産業大臣
衆議院議員 さいとう健