東京少年鑑別所
8月2日、東京少年鑑別所を視察しました。感動しました。少年の立ち直りに献身的に取り組んでいる方々の姿に。
少年鑑別所というのは、犯罪を犯した少年について、家庭裁判所の求めに応じて、少年院に送るのが適当か、保護観察に処するのが適当かなどの処遇について、医学や心理学、教育学、社会学の専門的知識に基づき判断します。同時に、少年に対してきめ細かくその特性を把握して、なんとか健全に立ち直ってほしいと努力をしています。
東京少年鑑別所では、視察時26名の少年が収容されていました。年間では500名前後の入所があり、平成15年ごろには1600
少年たちは、通常2週間から4週間収容されます。その背景は実にさまざまで、なぜ犯罪に走るようになったかについて、家庭環境、友人関係、性格などの特性を把握すべく、様々な働きかけが行われます。さいとう健が感動しましたのは、そのために使用される冊子です。「わたしの歴史」、「明日のために自分と向き合う」、「一日を終わって」などの種類がありますが、これらをめくっておりますと、少年たち
うかがった話の中に、最近の収容者は、以前に比べて、心身ともに“弱く”なったというものがありました。以前の暴走族のように暴れるケースが少なくなったと。この点はなぜなんだろうかと?が残りました。
体育館を拝見したら、そこには、七夕の笹飾りがまだあって、少年たちの願いが書かれた短冊が飾られたままでした。そのひとつに、「自動車整備士になれますように」というのがあり、思わず、その願いがかなうようにと、手を合わせました。
多くの方に、この少年たちの思いが届くようにと、念じてやみません。
令和5年8月3日
法務大臣
衆議院議員 齋藤 健