自由民主党 衆議院議員 さいとう健 Official Site

街の本屋さんを何とかしたい!!

 さいとう健は「全国の書店経営者を支える議員連盟(書店議連)」の幹事長に就いており、今週月曜日には文化通信フォーラムに招かれ、「DX時代の出版業界に求められる改革」について、一般社団法人出版文化産業振興財団の近藤敏貴理事長とディスカッションをしました。

 このメルマガ、少々長くなりますが、さいとう健の思いを述べさせていただきたく、ご容赦いただければと存じます。

 今、街の本屋さんがどんどんなくなっていっています。全国で年間500店舗も。さいとう健が住んでいる南流山でも、近くの宮脇書店さんが閉店しました。

 フランスでは、街の書店が減ることをフランス文化の危機ととらえ、立法化を含め様々な対策を講じています。さいとう健も、街の本屋さんがなくなるのは、人々の知識の劣化につながり、我が国の文化や国力の衰退につながりかねないと強く思っております。

 何とかしなくてはならない。書店議連は、こういう問題意識のもと、さいとう健が主導して発足しました。

 街の書店の経営が苦しくなってきている要因は、様々ありますが、二つだけご紹介します。

 一つは、再販価格制度の問題です。書籍は、出版社が定価を設定し全国一律で販売する制度となっています。これは、地域によって価格に差が出ることなく同一価格で国民が書籍を手に入れることができるようにし、出版文化の振興につなげようというものです。ところが、アマゾンなどによる書籍のネット販売が、送料無料にしたり、高額のポイント還元によって、この同一価格という大原則が崩れ、街の書店の経営を圧迫しているという現実をどうするか。フランスでは、送料無料を制限する立法化を行っていると聞いています。

 もう一つは、図書館にかかわる課題です。図書館では来館者を増やす観点から、新刊本を大量に入手するケースが増えています。例えば、新刊本を各図書館で50冊も取りそろえられたら、その新刊本は売れなくなり、書店に影響が出るばかりでなく、作家などへの著作権収入が減少し、作家活動を続けられなくなるということにもなりかねません。図書館で本が読めるということは素晴らしいことですが、一方で、作家を圧迫するような結果になっては、そもそもいい本が作られなくなることにもなります。この辺も何とかならないかと。

 他にも経営圧迫要因は多々あるのですが、そもそも電子書籍の普及によりリアルな書物に対する需要が減少する中で、このような事態に遭遇しているのが、今の書店です。さいとう健は、何とか少しでも書店の衰退を食い止めようと、これから動いていきたいと思っています。

 令和4年2月3日

  元農林水産大臣
  衆議院議員 齋藤 健


2022.02.03|活動報告

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