『安倍政権の挑戦』~テーマ2:成長戦略~
アベノミクスの3本目の矢は、成長戦略です。
これまでのものと比べて、安倍内閣の成長戦略の特徴は二つあります。
一つは、戦略産業への徹底したテコ入れです。日本には、再生医療や燃料電池、蓄電池などなど、これから市場が爆発的に広がる夢の産業で強みを持っている分野はたくさんあります。問題はそれを、いかにして日本が世界のトップを切って製品化、産業化まで持っていくかであります。そのためには、分野を絞って、産学官の連携体制を築き、財政資金を投入して、必要な規制緩和を大胆に実行していくといった戦略的産業政策が必要です。この戦略的産業政策に舵を切ったのが一つ目の特徴です。
二つ目は、科学技術開発の司令塔機能を構築することです。各省庁が総花的に科学技術政策を行うのではなく、権限、予算等で強力な調整力を持つ司令塔が、伸ばすべき分野について大胆な絞り込みを行いながら、研究開発に資源を集中投入できるようにしようというものです。これまでも総合科学技術会議というものがあって、省庁間調整を行ってきましたが、十分機能してきませんでした。この司令塔機能を根本的に強化します。
これらの成長戦略は、6月ぐらいまでに企画を終えるということにしています。
安倍政権が経済の再生をなぜ最優先課題としているのか?
それは、経済が再生しなければ、消費税の議論も進められず財政再建もできない、経済が再生しないと社会保障の充実もできない、経済が再生しないと日本外交の迫力も出ないということで、いろいろある課題の中で経済をまず再生させることが一番だという発想に立つものです。
平成25年3月25日
環境大臣政務官
衆議院議員 さいとう健
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2013.03.25|考え方