政府の復興増税に大反対!
昨日(10月31日)から第三次補正予算についての国会審議が始まりました。
政府は、5年間で必要となる復興財源を19兆円と見込み、そのうち1次と2次の補正予算で6兆円手当て済みなので、残り手当てが必要な13兆円を今回の補正予算で全て計上しています。
この13兆円のうち、税で賄おうというのは8兆円なんですが、別途復興と関係のない年金基金への補填やB型肝炎対策もその財源を税で賄おうとしていますので、必要な増税額は、11.2兆円となっております。これを10年間の増税で取り戻そうというのが政府の考えです。
さいとう健は、この政府の復興増税の考え方には大反対であります。
まず第一に、なぜ、10年という短期間でかかった費用を回収しなければならないのでしょうか。それがわからない。
今回の補正予算で賄われる費用は、港湾を直したり、海岸堤防を直したり、道路を作ったり、病院を作ったり、学校を作ったりするための費用が多く、これらは30年も50年も使うものです。そうであるなら、それにかかった費用も、30年、50年かけて均等に薄く返していけばいいはずなのに、なぜ、この10年で返さねばならないのか。しかも、景気がいいときならともかく、1ドル75円という異常な経済情勢の中で苦しんでいるときに。
第二に、ところで皆さん、子ども手当てで年間いくら予算がかかっているかご存知ですか?
実は、2兆2千億円もかかっているんです。ですから、この子ども手当てを5年間も凍結すれば、復興増税は必要なくなるんです。なぜ、一方でバラマキをしながら、一方で増税をしなければならないのか。さいとう健には理解できません。
たしかに、子育て支援は大事です。ですが、今は、被災地で苦しんでおられる方の支援が優先なんで、4年ほど子ども手当てを凍結してくれないか、そう真摯に国民の皆さんに訴えれば、嫌だという方は少ないと思うんですが。だって、それで増税しなくて済むのですから。
これから、与野党で復興増税についての議論が本格化します。これらの点について少しでも前進するように、さいとう健も努力していくつもりです。
話は変わりますが、このたびの自民党の人事で、わが党の政策決定機関であります政務調査会の会長補佐を拝命いたしました。会長は、茂木敏充衆議院議員です。また同時に、シャドウキャビネット(影の内閣)の総理大臣補佐官にも任命され、「影の閣議」にも毎週出席することになりました。
平成23年11月1日
衆議院議員 さいとう健