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世界的課題への挑戦 ~環境・食糧・エネルギー~

 7月7~9日に行われ洞爺湖サミット(主要国首脳会議。以下、サミット)は、かつてないほど重要なサミットだったとさいとう健は思っています。
なぜなら、「地球温暖化問題」のほか「原油や食料価格の高騰問題」「核不拡散」など、主要国、途上国を含めて全世界が向き合うべき多くの課題が議論されたからです。
これらの課題は、国民一人一人に大きな影響の出る課題であるにもかかわらず、一カ国だけでは解決できないという困難なテーマであります。
まず、地球温暖化問題。CO2などの温室効果ガスの削減は、待ったなしの課題です。この点、反対する国はないでしょう。
しかしながら、それぞれの国で何をするかという義務に関しては、各国の意見は相当の隔たりがあります。特に途上国と先進国の対立は深刻です。
さいとう健は、議論を前に進めるために大事なことは、常に、事実に立ち戻ることだと思っております。
われわれが直視しなければならない事実というのは、一例を挙げますと、実は、世界の温室効果ガスの排出量の、じつに18.8%を中国一国で排出し、中国は、世界第二の排出大国だということです。
一方、わが日本は、世界第二の経済大国ではありますが、温室効果ガスの排出量では、世界の4.5%しか排出しておりません。これを、空雑巾を絞るように絞ったところで、地球全体の排出量に与える影響は限られているのです(数値は2005年ベース)。
逆に、中国の場合は、技術的にも削減余力が高いので、少し絞っただけでたくさん絞れます。
つまり、世界全体の排出量を本当に削減しようとするならば、この中国をはじめとする途上国の排出問題をどうするかということが、一番のポイントだということです。
残念ながら、現在のところ途上国は、これまで地球を破壊してきたのは先進国であり、自分たちが負担をするのはおかしいという主張をしておりますが、さいとう健は、この議論は、CO2を削減するという本筋から外れた議論だと残念に思っております。
地球温暖化対策としては、途上国が削減するのが、一番効果があるのです。ただ、そのために必要な資金などは、先進国も含めて皆で負担していこうというのが、一番いい方法なんです。
途上国は、大幅な削減に踏み込んでいかねばならないし、先進国はそのための負担を恐れてはならない。この問題は、こういう方向感で解決していくしかないのです。
今回のサミットは、これだけ複雑で利害の対立の大きな課題について、今まで横を向いてきたような国を含めて全世界で取り組んでいくという方向を作り出したという点では、意義があったと思いますが、問題はこれからです。
中期目標の設定やセクター別アプローチなど課題は山積みですが、さいとう健は、わが国として大事なことは、温室効果ガスを削減するために本当に有効な策は何かという原点に常に立ち返り、途上国に遠慮することなく、この道を追求してゆくことだと思っています。もちろん、自らの応分の負担も恐れることなく。地球が壊れたら、成長も、そして、生存もないのですから。
本当は、「原油や食料価格の高騰問題」も書こうと思っておりましたが、紙数が足りなくなりました。一言で言えば、特に、食料問題については、多少のコストアップになっても自給率を大幅に向上させるような政策に転換し、自ら脇を締めていかないと日本の将来は危ういのではないかということです。

平成20年7月 
さいとう健


2008.07.01|考え方

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