小沢事件を契機に新しい政治を!!
3月24日、民主党小沢代表の公設秘書が、政治資金規正法違反の容疑で起訴されました。
今後、この事件がどう波及・拡大していくか、全く予断を許さないところでありますが、それにかかわらず、どうしても申し上げたい事が一点だけあります。
小泉元総理が壊した旧田中派政治が、党派を超えて、これでようやく終わりを迎える、いや、終わりにしなければならない。そして、この事件を、新しい政治に転換してゆく契機にしていかねばならない、この一点であります。
今、日本にはやらなければならない政治課題が本当に山積みになっております。
月刊さいとう健2月3月合併号でも取り上げましたように、年金も、医療制度や税体系全般の見直しとともに、抜本改革が必要です。
農業政策を見ても、10年以内に大改革を成し遂げないと、高齢化で担い手がいなくなり自給率は急降下してしまうでしょう。
教育水準も、世界的に見て落ちる一方です。
また、道州制への移行も、日本活性化の切り札として、10年以内の実現を目指していかねばなりません。
今の日本には、小沢事件で足の引っ張り合いをしている余裕はありません。
ですが、党利党略優先の今の政治では、大きな政策は期待できません。
必要な政策をどんどん実行に移していける、「真に仕事をする政治」にしていかないと、日本の将来は本当に危うい。
党利党略は古い方々に任せて、力があり志の高い若い政治家がもっと暴れて、そういう政治を実現していかなくてはならないと思います。党派を超えてでも。
冷静に見てみれば、小沢さんという政治家も、その言っていること、書いていること、やっていること、別にどうというほどの政治家でもありません。過去に政策的に如何ほどの貢献があるわけでもありません。
むしろ大事なのは、これを契機に、「金で勝負する政治」ではなくて「政策という仕事で勝負する政治」にもっていかねばならないということです。たとえどんなに青臭いと言われようとも。
政治と金の問題は、確かに大きな問題です。さいとう健のように、爪に火を燈すように政治活動をしている人間から見ますと、今回のような事件は本当にふざけるなと言いたい。
ですが、もっと大事なのは、国民の皆さんは言うに及ばず、政治家自身がもっと怒って、小沢型政治から決別して新しい政治を生み出すエネルギーにしていかねばならないということではないでしょうか。
日本に残された時間は少ない。日本の寿命を縮めてまで、この問題にかかわりあっているヒマはありません。あとは司直の手で粛々とやればいいだけの話だと思います。
次へ進もう、次へ。
平成21年4月1日
さいとう健