活動報告
衆議院議員二期目も早一年がたちました。
おかげさまをもちまして、充実した日々を送っております。
総選挙に勝利して自民党が与党に復帰した直後、環境大臣政務官を拝命いたしました。
約9年ぶりに霞が関で仕事をすることになりましたが、さっそく何かが変わってしまったのではという雰囲気を痛切に感じました。
一言でいえば、職員が自分の意見をあまり言わなくなったということでした。
政務官着任直後の省内の会議で、私がさまざまに質問しましたところ、担当の局長クラスの方が、「それは政治が判断することです。」とあっさり発言しました。そこで、私は、「それでは、あなたはどうすればいいと思うのか?」と聞き返しましたら、黙ってしまいました。
私がかつて所属しておりました役所では、社会人一年生の時から、自分だったらどうすべきと思うかを常に考えて仕事をしなさいと教育を受けてきましたが、いったいどうなってしまったのか?最後は、政治が判断するにしても、私はこう思うという自分の意見を待たなくてどうするのか。深く考え込まされました。
そこでさっそく、環境大臣政務官室に張り紙をして、私の部屋で政策の議論をするときには、この方針で行うと宣言しました。それは、次の3箇条でした。
正しく伝える。
大いに議論。
自分の意見を。
おかげさまで、特に若い職員から、大いに言いたいことが言える空気になったと、なかなかの評判でありました。
また、政務官時代には、久しぶりに国際会議に出ることも何回かありました。外国の大臣らを相手にしての丁々発止のかけ引きは、大変楽しいものでありましたし、いつも千葉7区で言っているさいとう健の冗談が、世界でも受けることがわかりました(笑)。
10月には政務官を退任し、政府から党に戻って、農林政策の責任者である農林部会長を拝命いたしました。この人事には正直驚きましたし、新聞にも異例の人事として大きく取り上げられました。
今日本の農政は、大きな転換点にあります。着任するや否や立て続けに、大きな渦に巻き込まれることになりました。
まず、40年以上続いてきた減反から生産調整に至る米政策の見直し、民主党政権時代に我々が批判してきた戸別所得補償制度の見直しを行いました。さらには、農地を集約化させるための決定打とも言える「農地バンク」を設立するための法案も国会を通過させ、2013年度中には法律を施行させるべく準備をいたしております。
さらには、TPPに対する対応も差し迫った課題です。
6月に向けては、農地規制の見直し、農業生産法人の見直しなどの議論が行われる見通しです。
難題山積みの、転換期にある農政でありますが、せっかくいただいた仕事に全力で取り組んでまいる所存であります。
ただ、一つ悩みは、あまりにこれらの仕事が忙しすぎて、なかなか思うように地元に戻れなくなったことであります。選挙のことを考えると、本当につらい。でも、何とか地元の皆様のご理解をいただいて、働けるポストについているときは全力を尽くそうと決意いたしております。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
平成26年1 月7日
自由民主党農林部会長
衆議院議員 齋藤健