与野党を越えた政治の責任。
昨年、政治は新しい展開を遂げました。2010年も大きく政治が動くでしょう。
さいとう健は、せっかくのこの転機を、日本の政治の前進につなげていかねばならないと強く思っております。
政権交代は、基本的にはよかったと思います。なぜなら、自民党もこれまでのおごりを反省するいい機会になりましょうし、また政権政党も、今までの自分たちの主張がいかに無責任なものであったかを自覚する機会になるでしょう。これを機に、双方が前進すれば、長い目で見て、日本の政治の前進も期待できます。
当選して4ヶ月。初めての臨時国会で、花形委員会の予算委員会で鳩山総理はじめ閣僚の皆さんに質問をさせていただく機会を得、また、自民党からは環境部会長を拝命いたしました。
中の様子も大分わかるようになってきましたが、自民党は依然として、問題が多いと強く感じます。先日も、党改革について、若手議員と経済界の皆さんとが語り合う会合に参加いたしましたが、正直、議論が内向きなのに驚きました。
さいとう健は、今大事なのは、日本をどう変えるのかであって、自民党をどう変えるかではないと思っております。
世界に誇った日本の経済力もかげりが見え始めている。また、巨額な財政赤字の下で、高齢化が世界最速のスピードで進展しており、年金、医療、介護などに対する不安も高まってきている。世界ナンバーワンだとつい最近まで思っていた日本の教育も、気がついてみたら、大きく後退していた。優秀と言われていた官僚も、今や相当の体たらくだ。日米関係も心配になってきた。
こういう状況に対応して日本をいかに変えていくのか。それこそが今の政治に求められているのです。その方策を、若い国会議員が、しがらみにとらわれずに深く考え、政策に落とし込んで実現を迫っていく。そういう試みの結果として、自民党は変わっていくのです。本末を転倒させてはならない。さいとう健は、その会合で、一言そう申し上げて席を立ちました。
微力ではありますが、さいとう健は、正論で自民党を立て直していきたいと固く決心いたしております。この月刊さいとう健でも、今年も正論を皆さんに訴えていくつもりですし、与党とも正論で勝負していきます。
そして、もう一つ大事なことは、自民党が国民の皆さんの感覚からずれてきているという自覚を持つことです。自民党の多くの国会議員が普通じゃないと思われていることを知るべきです。さいとう健は、これこそが最大の問題だと、浪人時代の3年4ヶ月に感じ続けてきました。
地元の皆さんの一人ひとりの声に真剣に耳を傾ける姿勢。皆さんとともに政治を変えていくんだという感覚。これらを丁寧に大事にしていく、さいとう健は、そういう政治姿勢を今年も貫いてまいります。
民主党も相当問題が出てきました。特に気になりますのは、財政を破壊し重税国家を呼び込んでしまうのではないかということです。この点については、また別の機会で述べたいと思っております。
平成22年1月1日
衆議院議員 さいとう健