テロとの闘いを考える
・・・わが国はいかなる道を選択すべきか。
政治が本当に頑張らねばならないのは、国が右に行くか左に行くかの瀬戸際の際の判断です。
現在、国会におきましては、インド洋の沖合いでわが国が行っておりますテロ対策への協力活動、これを延長するのか、撤退するのかで、与野党に大きな意見のへだたりがあります。
この問題は、日本の将来に大きな影響を及ぼす、大変重要な問題だと、さいとう健は考えております。まさに、政治の出番です。
自由民主党といたしましは、世界で40ヵ国以上の国がテロとの闘いで、汗を流し、場合によっては犠牲者を出しながらも協力をし合っているときに、わが国のような国が、前線ではなく、インド洋の沖合いで油と水を入れる、そんな協力すらしないということでは国際社会の中でやっていけない、このように考え、これから民主党との誠実な協議に入ってゆく所存であります。
ただ、最近の民主党の主張で大変気になりますのは、まず、効果が上がっていないから止めるべきだというのがあります。
確かに効果が上がっていないものを継続する必要はありませんが、効果が上がっているかどうかの判断は、日本よりも多くの犠牲を払いながらテロと闘っている他の国々とともに判断すべきことでありまして、効果がないと一方的に判断して、日本だけ一抜けたなどということを主張するとは、正直理解に苦しむところであります。
また、もう一つ気になりますのは、洋上給油はだめだが、陸上での治安維持活動へは参加すべきだという小沢党首の主張です。これは、自衛隊がまさに戦いの前線に出るということで、いかに国連決議があっても、参加すべき活動ではないと、さいとう健は考えます。
政権を担当するということは、本当に苦しいものです。どの国も、好き好んでアフガニスタンに若者を送っているわけではありません。だからこそ、党利党略でこの問題を扱ってはいけません。責任政党・自由民主党としましては、党利党略ではなくて、何がこの国の将来にとって一番大事なことかという観点から考え、民主党に理解を求めてまいりたいと考えております。
平成19年10月15日
さいとう健